第1回 ITエンジニアが立ち上がるためにで触れました企業に雇われない働き方とは、どういうことなのかについて考えてみたいと思います。
まず、このようなブログを見にきているかたは、
- 比較的スキルは高く
- 仕事はできて
- 成果もだしている方
が、今の企業に勤めることに対して、何かしらの「違和感」を抱いている状態であることを想定しています。
逆に下記のような環境にいる方は、この回はスキップしてください。
- 勤めている企業が、その業界で変化を起こし続けている。例 Amazon、Apple
- 勤めている企業が、時代の変化に適応するための企業文化が根づいている
- 個人的な事情で、仕事をかえたり、増やしたりする選択肢を持っていないか必要性がない
IT エンジニアが感じる違和感
何かしらの「違和感」を抱いている方の選択肢ですが、
- 今の企業に残り続ける(前向き、後ろ向き、待ち・・・など)
- 転職する・フリーランスとして、直接仕事を受託する
- 起業(受託系の会社を立ち上げる)
- 起業(新しい製品や・サービスゼロから立ち上げる)
どれも、それぞれの働き方に応じた、様々なリスクがあります。
違和感の正体は様々なリスク
様々なリスクとは、皆さんが抱いている、何かしらの「違和感」にも依存しています。
例)
- やりがい
- 自らの成長、スキル
- 報酬
- 搾取構造
- 人間関係
- 自己決定権
- 学習性無力感
- 労働時間
新しい働き方を始める際の「リスク」をおうことは、それぞれ感じていた「違和感」が「改善される」という「リターン」とセットでないとうまくいったとはいえません。
しかし、実はこの「リスク」 VS 「リターン」問題の帰結は、
いずれにしても、
「やってみないと永遠に答えがでない」
という、驚くほどシンプルな現実に「気づく」までに「時間がかかる」ということです。
では、この驚くほどシンプルな 「やってみないと永遠に答えがでない」
このことに、ITエンジニアの方が誰でも「ナチュラル」に「公園に遊びに行くような感覚で」対処するにはどうしたらいいのか?
違和感の改善方法
先に結論を記します。
なぜ、1つに絞る必要があるのか?
「主軸になる今の働き方があるうちに、2つ目の働き方を新たな種として研究開発しておく」
ということにつきます。
これが、結論であり、このような働き方が次の時代の働き方の「新たな常識」として社会が受け容れていく方向にむかっていくと感じています。
逆に、こういった働き方を許容しない、日本社会の考え方がどこから生まれてきたのか?
- 江戸時代の封建制の子孫としてのDNAのなごりなのか?
- 年功序列、終身雇用が保証されていた「世界でも稀な」この短い時代のなごりなのか?
これも、どなたかご意見をお持ちの方がいれば、どこかで一緒に考えてみたいとても重要なテーマです。なぜなら、それがこの問題をさえぎろうとする大きな壁になっているかもしれないからです。 例.副業禁止
収入を1つに絞っては駄目な理由
副業の考え方については、「副業は違憲ではない」「副業という考え方が古くなる時代」という回を予定していますので、そこで考えていきたいと思います。
では、 逆に「なぜ、1つに絞ってはいけないのか?」 ということを考えていきたいと思います。
いくつかの視点があります。
- 安定とは何か
- 技術が変化する速度
- 個人のスキルと企業の循環
- 定年というゴールが先に延び続ける人生100歳時代
安定とは
この回では、1.の「安定」ということに対する考え方から触れてきたいと思います。
まず、そもそも企業は最低でも、2つ以上の事業の柱がないと不安定です。
例えばアマゾンであれば
2018年1~12月
自社仕入れ通販 | 52.8% |
他社仕入れ通販手数料 | 18.4% |
AWS(Amazon Web Service) | 11% |
実店舗売上(主にホールフーズ) | 7.4% |
Amazon プライムの会員費など | 6.1% |
その他(広告やクレカ手数料) | 4.3% |
Appleであれば製品売上以外のサービス売上 (Apple Music)が2割程度。
自動車一本で勝負しているようにみえるトヨタ自動車の豊田章男社長は、2018年10月に下記の様なメッセージを出して、衝撃を与えました。
「電動化」「自動化」「コネクティッド」「シェアリング」などの技術革新は急速に進み、新しい競争ルールで、新しいライバルたちと、「勝つか負けるか」ではなく、「生きるか死ぬか」の闘いが始まっています。
個人でも、考え方は同じであるべきです。
自立すること・・・。
それも1本足より、2本足。2本足より3本足で・・・。
2輪車と、4輪車の違いといってもいいでしょう。
安定していればしているほど、大きなエンジンでも、事故なく、だれよりも先に、ゴールに到着する速度を手に入れることができる。
念のため、「安定」を求めて大企業や公務員に就職するようなときに使われる、「安定」とは全く別のニュアンスが含まれていることに注意してください。
例えばF1のレースカーを後ろからカメラの映像で見たときのあの太いタイヤの4輪が、アスファルトに車体の下っ腹をこすりつけるかのような低い姿勢で、時速 300Km だしても、車体が微動だにしていないあの「安定」です。
第3回では、2つ目の働き方がなぜ必要になっているのかを、ほかの視点から考えてみたいと思います。
2、技術が変化する速度
3、個人のスキルと企業の循環
4、定年というゴールが先に延び続ける100歳時代
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